1章:1話

プレイヤー

ゲームマスター
・モノクロ

プレイヤー
克曇満
めいす
おれつえー
こんにゃく
・名無しドッター

ここに5人の少女が居る。
背格好は様々だが、それぞれが武器を手にしており、どの少女も襲い来る脅威と戦う為の装備をしている様に見える。
そして、少女達はこの場所にもう一人の人物を認識している。
目には見えないが確かにこの場に居て、少女たちの運命の道筋を決定する存在。GM(ゲームマスター)だ。

これはTRPG、ヒロインクライシスのルールに則って行われるゲーム。
彼女らには、いずれも凄惨な運命が待ち受けている。

導入

さて、今回遊ぶのはヒロインクライシス。魔法少女がやられちゃうゲームです。

基本ルール

ヒロインクライシスTRPGは18禁TRPG。
天界と魔界と地上界の抗争を描く、現代日本を舞台にした物語。
今回は、ヒロインクライシス・アドバンスドバージョンを基本にし、戦闘不能になった際の判定はランドリューフ戦記の致命/全滅表を用いて行う。

なお、このセッションはプレイヤー名を隠してオンラインで行われており、プレイヤー達は互いにキャラ名しか知らされていない。

公式に舞台が用意されていますが、好きにいじれるように新しく舞台を設定しました
武衣栄市(ぶいえいし)。海と山に囲まれた、田舎にあるそれなりに発展した都市です。

ふむ……舞台は現代日本という事でいいのかな?

そうですね。現代日本で、県については言及しません。

武衣栄市

人口10万人。東を海に面し、それ以外を山に囲まれた陸の孤島。
とは言っても、高速道路、鉄道、船など、外界との接続手段は多く、あまり田舎というイメージはない。
主要産業は漁と海沿いの工業地帯。また、一部では農業も行われている。駅周辺にはオフィスもあるが、大企業の支社という場合が殆どである。
ヒロイン、魔族にとっても、あまり重要な土地ではなく、あまり大きな勢力はない。それは逆に言えば、簡単に成り上がれるということであり、さまざまな勢力が群雄割拠の様相を呈している。

陸の孤島……とてもいい響きだね……

あと、現時点で設定した組織とNPCを紹介します。
今回のセッションで出ないキャラも多いので、参考程度に見てください。

ろくでもない奴らばっかりね。

ひどい敵ばかりだ!

武衣栄市の組織

オークキングダム

魔界を追われたオークの国。
国王と武将が一人というとても小さな組織。
とりあえず、当面の目標は母体を集め、子供を生ませること。
オークキング:でっぷり太った豚魔人。王族としてすごしてきたとっつぁん坊や。ただし戦闘力はすごい。
武将オクト:筋骨隆々の豚魔人。義理堅くお堅い性格で、あまり女性を襲うように見えないが、産ませると決めたら孕むまで続ける胆力の持ち主。

後藤研究所

プロフェッサーGとその助手アンカ、Gの作り出した人工生命の組織。
Gの研究のための組織であり、その好奇心を満たすためにのみ活動している。
Gの本名は秘密であり、アンカにすら知らされていない。
ちなみに、活動資金はパテント代らしい。
プロフェッサーG:白衣に身を包んだ初老の男性。言動がアグレッシブなニート。通称博士。本名は秘密。
アンカ:赤毛でクール系の助手。たまにメガネ。博士のことは割とどうしようもない屑と思ってる。

ナイトメアヘヴン

コロナとリオンという二人の夢魔のチーム。
コロナがリオンを執事のように扱っているため、便宜上の代表はコロナということになるが、その実発言力の差はあまりない。
この二人は、現実での目撃談はあまりなく、基本的には夢の中で活動している。もちろん実態も十分な戦力を持っているが、自分のフィールドがお好みらしい。
特に組織を大きくしようという気はなく、人間界を行楽感覚で楽しんでいる。
コロナ:ゴスロリを着込んだ十代半ばの少女。めんどくさがりで動きたがらないが、面白いことを思いつくとすぐに実行する気分屋。女の子大好き。
リオン:俗にナイトメアと呼ばれる馬頭の夢魔。好色で好戦的でコロナにはよくたしなめられているが、うまく言いくるめておいしいところはもらっている。

メガロ

組織というか個人。ヒャッハー系のゲス。
気持ちいいこと大好きなので、女をはべらせたいが、雑魚なのでヒロインには負ける。でもヒロインをひーひー言わせたい。だから別の魔族にへりくだる。
痛いこと大嫌いなので、安全に暮らしたいが、雑魚なので魔族に出会うと負ける。でも見方になれば怖くない。だから別の魔族にへりくだる。
そんな生き汚いゲス。
見た目は爬虫類系の魔人。

ジェスター

コレも個人。
ピエロのような派手な格好をした愉快犯。とにかく、一般人よりヒロインを落としたい。自分で手を出すこともあれば、他の誰かをたきつけることもあるが、ヒロイン落としが主なお仕事。
しかも強い。
ヒロインからすれば厄介な相手。

MG速報

ヒロインの存在を知る、人間のコミュニティのひとつ。
その実態は掲示板であり、武衣栄市で起きるヒロイン関連の事件やヒロインに関する情報を提供しあうことを目的としている。
そして、そこの住人たちは「ヒロインを犯したい」と考えているものばかりである。情報を元に、時にはヒロインを陥れ、時には力尽きたヒロインを犯し、時にはその数に任せてヒロインを輪姦する。
人屑たちは、その母数が大きく、駆逐することは出来ない。
案外、魔族以上に強大な組織であるのかもしれない。

展開によっては彼らも死んだり、新しく増えたり、皆さんが彼らの仲間入りすることもあります。

オークからピエロまで取り揃えた、ヒロイン堕としの鏡のような都市……

魔族は全て倒さなければいけません。
まして仲間になんて……

魔族、魔族ねー。
かわいい魔族とかいるのかなー……

コロナはゴスロリお嬢様設定なので、一応美少女に分類されます。

力尽きたコロナちゃんがMG速報に、とかもありうるのかな?

ああ、展開としてはアリですね。

自己紹介

それでは、このあたりでそれぞれ自己紹介をしてもらいましょう。
簡単な設定と戦闘スタイル、個人的な目的あたりを紹介してください。

誰から行くんだい?

それじゃあ、IV(イニシアチブ:素早さ)順にしましょう。
各自、自分のIVを申告して下さい。

IVは9だよ!

ふむ、なるほど。
俺のIVは12だ。

皆、速くない……? 2よ。

お、遅いな……

おっそーい!

私は8ですね。

Iv8だよ。速いほうだと思ってた……

シャロンの12がトップですね

では、俺からだな。 ごほん……

癖のある髪の毛を揺らし、背の高い少女が一歩前に出た。
無駄な肉のない鍛えられた体つきをしており、動きやすそうな服装をしている。
サイレンサーを備えた銃を右手に持っており、目つきは鋭い。

「シャロン・ホークス、17歳。私立顧問探偵だ。
戦闘スタイルはソーコムMK23による射撃、戦う目的は行方不明の親友を探すためだ。
俺は多くは語らないが、必要があれば答えよう」

17歳の探偵!

イニシアチブ順

知力と運動力の合計値をイニシアチブと呼び、ゲーム内では【IV】と表記される。
このパラメータが多ければ多いほど素早く動ける。
キャラクターごとのIV値は以下のとおり。

シャロン 12
秋恵 9
よしの 8
ムニサ 8
らうた 2

江戸川君は小学生だけど探偵なので、十分ありですね。

きちんと生計を立ててるので、収入はあるんじゃないだろうか。

1人暮らしなんだ、すごい!

「」(かぎかっこ)

「」がついている発言は、キャラクターとしての発言。
舞台の中に居るヒロインが、その世界で実際に発言した言葉である。

「」がついていない発言は、プレイヤーが発した発言。
舞台の外からヒロイン達を見下ろしている、プレイヤー達が発したメタ発言である。

収入があるってことは、腕利きの探偵さんね。

私立顧問探偵、警察からも依頼がある探偵だ。
自分で言うのもなんだが、それなりに腕はあると思うぞ。

女子高生探偵で収入ありなら、地元ローカルTVとか取材にきそうだね!

さて、次は秋恵ですね。

自己紹介? わーい!新しい学年になった時みたい!

小さな少女が、ぴょこんと前に跳ね出た。
髪は肩より上で切りそろえられており、短めのスカートとボディースーツを着用している。
目を引くのは、小さな体に不釣合いなゴツい金属製のナックルだ。

「倉田秋恵、9歳です!
魔法使いになると黒髪から緑髪で青眼になるよ!
友達にひどいことしたわるものをさがしてるよ!小学生です!
あ、戦闘スタイルはナックルによる近接格闘が得意だよ!」

ようじょだー。

こんな小さな子まで、戦いを強いられているなんて……

小学生も変身ヒロインに勧誘するえんぜくん……
見境無いのね……

えんぜくん

ふさふさ毛の小動物の様な外見の天使。
魔力を持つ少女を変身ヒロインへと導く力を持つ。

このセッションで彼について詳しく触れるかは不明。

では、次に行きましょう。
同値ですが発言順を優先して、よしので。

私ですね。

長髪をなびかせ、女らしい体つきの少女が前に出る。
黒いボディスーツに金属製のレッグガード、巨大な弓が特徴的だ。
豊満な胸元には、リボンが縫い付けられた胸飾りが存在を主張している。

「こんばんは。えと、藤森よしの(ふじのもりよしの)と言います。
所属カルテル(アイアン・メイデン)では、変身後に髪色が瑠璃色に変化する事からラピスと呼ばれています。こちらの方が短くて良いでしょうか?
近接戦闘や防御は苦手ですけれど、遠距離からの射撃攻撃ならお役に立てると思います」

カルテル

ヒロイン達の互助組織。
この世界にはよしのが所属している「アイアン・メイデン」を含む3つのカルテルが存在しているが、今回よしの以外のヒロインはカルテルに所属していない様だ。

失礼だが、年齢はいくつだい?

「えっと、17歳ですね。数えで18です。
普段は武衣栄学園に通っている、学生兼エージェント候補生です」

アイアン・メイデン

 世界で最初のカルテルです。
 魔族との徹底抗戦を提唱し、その殲滅を最大の目的としています。
 このカルテルに所属するヒロインは、基本的に魔族、および魔族に協力する者に対して一切の容赦をしないよう教育されています。人質や尋問などに利用する時以外は、原則的に魔族は発見し次第倒す事を美徳としています。
 こういった方針に基づき、このカルテルのヒロインは、戦闘力、とりわけ殲滅力を最優先した訓練を受ける事が多く、自らを捨て石としてでも魔族を倒す事を至上命題として受けています。

ヒロインクライシス・世界観より引用。

なるほど、ありがとう。
……GM、特に指定がなければ、俺もそちらの学校に通ってるという設定でいいか?

いいですよ。
二人とも同じ学校の同級生ということですね。

ありがとう。
よろしく、よしのくん。

よろしくお願いします、シャロンさん。
シャロンさんとは顔見知りの方が都合が良いでしょうか?

シナリオですぐに出会ってもらいますし、ロールのしやすいほうでいいですよ。

では、シナリオがはじまってから状況を見て考えましょうか。

じゃ、武衣栄学園は小学校からあるマンモス校にして、わたしはそこの小学生にする!

では、俺達は皆武衣栄学園の生徒ということになるな。
よろしく頼む。

うん、よろしくね、お姉ちゃん達!

「戦う目的は……武衣栄市からの魔族の殲滅です。
過去に魔族に襲われた事があり、その後のカルテルの教育も相まって、魔族は敵と認識しました」

すっごい真面目そうな子ね。

真面目ちゃんだ……

では、ムニサの番ですね

はーい。4番手、いきまーす。

短めの髪に大きなリボンを付けた少女が一歩前に出る。
手には脇差程度の長さの日本刀を持ち、髪に結ばれている巨大な赤いリボンは地面に付くほど長く垂れ下がっている。
何よりも目を引くのが、尻を強調するような鋭い切れ込みのボディースーツだ。

「……ん。ムニサ=アラギだよ。美尻の魔法少女、16歳。よろしく。
剣と雷魔法と回避と、色々使って敵を翻弄するのが得意かな……
……今年の目標は、魔族に滅ぼされた一族の復興もあるけど
やっぱり美尻に更なる磨きを掛けることかな。これは譲れない」

「さあ魔族達、私のケツにキスしなさい……!」

そう言ってムニサは、誰にに向けてかわからない決めポーズを取った。
尻を突き出し、何か得意げだ。

(一族復興なのに今年の目標なんですね……)

(今年中にかなうのだろうか……)

こ、個性的な子だ……

美尻にこだわりがあるんだね。
不思議ちゃんって言うんだよね、わたし知ってるよ!

きすまいあす!

きっくよああす!

現実的な職業はニートにしようかと思ってたんだけど、どうしよう、武衣栄学園に通ってる設定にしようかなー……

ニートは職業じゃ……まあ、構いませんよ。

ふむ、俺の後輩になるわけだね。
よろしく頼む。

学校はサボりがちだけどねー。
よろしくー。

皆学生さんなのね。
うーん、私だけ通ってないことになるわね……

武衣栄学園

小中高一貫教育のマンモス校。
敷地内に小中高全ての校舎が集まっている様だ。
らうた以外の4人が生徒として通っている。

では、トリのらうたに行きましょう

大トリなんてトップアイドルにふさわしいじゃない。いくわよ!

柄にマイクの付いた妙な形の剣を振りかざし、長髪の少女が前に出る。
チェックのスカートに銀の胸当て、金属製のグリーブと重装備だ。
何より目を引くのは、左手に構えた巨大な盾だ。

「私、蔦梨らうた、16歳。日本一のトップアイドルを夢見る、武衣栄市の(自称)大人気アイドルよ!
魔物を倒す、ヒロインアイドルって新しくない!? きっと注目の的になれるわ!」

「って、なんで装備品に大盾が!? た、盾役なんてダサいマネ嫌よ、肉壁はいやああ!!」

アイドルなのに肉壁なの……?

イニシアチブ2って運動も知力も1じゃないか……

相当な脳筋ですね。

運動も頭も弱いけど、体力だけはあるわよ!
絶対魔物なんかに負けないんだから!

私(地方局の)テレビで見たことあります。
かわいい子ですよね。

体力自慢のアイドルなんだ!
地方TVだと、体を張った役回りとか多そうだよね。

熱湯風呂とか入ってそう……

ダチョウ倶楽部の仕事をアイドルがやっていくんだな……世知辛い。

おでんはやめて!

オープニング

それでは、準備がよろしければオープニングに入ります。
今回はマスクドセッション、どのキャラクターを誰が演じているかわからない状態でのゲームです。
そこで、こんなシナリオを用意しました。

それでは、開幕です……

あなたたちは今、夢の中にいます。
これが夢だとわかる明晰夢。首から上は自由に出来ますが、それ以外の身体の自由が効きません。
周りを見れば、見知った顔もあるかもしれません。あなたたち全員が、この夢の中にいます。

少女たちは辺りを見回す。
なんとも形容しがたい、妙な雰囲気の空間に8人、いや9人かそれ以上かという人数の少女たちが立っている。
皆一様に強張った表情をしており、身体の不自由と、謎の空間に対する恐怖が伺える。

そして、夢の中に、一人の少女が現れます。

GMがそう言い放つと、淀んだ空間に不釣合いとも思える、可憐な少女が姿を現す。
フリルの多いゴスロリ衣装に身を包み、明るい色の髪を長く伸ばしている。
一見すると、この場に集められた少女達と何ら変わらない容姿に見えるが
余裕のある表情と、何より恐ろしい眼光を携えた真紅の瞳が、彼女が魔族であることを語っていた。

コロナ「ようこそ。私のテリトリーへ。ヒロインのみなさん。くすくす」

コロナ

ナイトメアヘヴンの代表。夢魔。
ゴスロリを着込んだ十代半ばの少女。めんどくさがりで動きたがらないが、面白いことを思いつくとすぐに実行する気分屋。女の子大好き。

「あなたはだれ……? ここは……」

「ゴスっ娘だー」

「(魔族……!)」

「なによ、ここ……」

「お前は誰だ、寝てるところを邪魔しないで頂きたいな……」

コロナ「私はコロナ。ここは、私が作った夢の中よ。
この街ではそれなりに名が売れていると思ったけど、その様子だとそうでも無いみたいね」

悪態をつく少女たちを気に留める事も無く、コロナは押しも押されもしない態度で語り始める。
芝居がかった様子で「残念」とジェスチャーを取った。

「前に、なんとか速報……とかいう、BBSで読んだような気が……」

なんとか速報

恐らくMG速報の事。

「…………(身動きが取れない、変身もできない……どうすれば……)」

コロナのフィールドに捕らえられた少女達は、身体の自由を求めて試行錯誤する。
しかし、どの行動も彼女が支配するこの空間では意味を成さない様だ。

「ちっ……生憎、夜這いをしに来る奴に知り合いは居ないんでね……」

コロナ「くすくす。強気な子ね……嫌いじゃないわ。
でも、夜這いっていうのは、ああいうのを言うんじゃなくて?」

コロナがヒロイン達から目線を外す。
ヒロインがその目線を追うと、馬頭の巨漢が見知らぬ少女に覆いかぶさり、醜く蠢いているのが見えた。
少女は股を大きく広げられ正常位で犯されており、巨大なペニスが突き刺さった股間と、そこから流れ出る蜜によって濡れた肛門をヒロイン達に晒している。

リオン「へへ……抵抗できない女ってのはいいねえ!
まぁ、どんなに犯しても、大体の場合朝になったら忘れちまうのが残念だけどな!」

リオン

ナイトメアヘヴンの片割れ。俗にナイトメアと呼ばれる馬頭の夢魔。
好色で好戦的でコロナにはよくたしなめられているが、うまく言いくるめておいしいところはもらっている。

少女「いやぁ…………なんで! なんで気持ちいいのぉ!?」

らうた、クライシスアクト発生

蔦梨らうた、《つい見てしまう》を宣言。
CP 0→1
SP 0→1
胸0 腰0 尻0 口0 痛0 心0→1

目の前で起こっている淫らな出来事に対し、あなたは目を背けようとする。しかし、心の中にふと芽生えた興味、そして淫欲は、つい魔が差すように目をそちらへ向ける。

ヒロインクライシス・クライシスアクトより引用。

激しく動かされるペニスと、それに突かれ泡立つ陰裂に、性体験の薄い少女達の目は釘付けになる。

「わ、わわ…… 何やってるの、あれ……!?」

「……あ、うう。むぅ……」

「えぅ……お馬さんと、裸のお姉ちゃんが……何してるの……?」

シャロン、クライシスアクト発生

シャロン=ホークス、《つい見てしまう》を宣言。
CP 0→1
SP 0→1
胸0 腰0 尻0 口0 痛0 心0→1

目の前で起こっている淫らな出来事に対し、あなたは目を背けようとする。しかし、心の中にふと芽生えた興味、そして淫欲は、つい魔が差すように目をそちらへ向ける。

ヒロインクライシス・クライシスアクトより引用。

「……ッ! 魔族め、また、女の子をおもちゃみたいに……!」

「……くっ、……次は俺たちという事か?」

コロナ「違うのよ。あなた達を犯そうっていうんじゃないの。くすくす。
私ね、いいことおもいついちゃったの!」

リオンと組み敷かれた少女が発する不快な音の中、相変わらずわざとらしい態度で、閃いたという様にコロナは「パンッ」と手を打ち合わせた。

秋恵、クライシスアクト発生

倉田秋恵、《無垢なる純情》を宣言。
CP 0→2
SP 0→2
胸0 腰0 尻0 口0 痛0 心0→2

あなたは、年齢に比しても、性的な知識に疎く、純情にして無垢だ。どろどろとした性の世界を初めて直視したとき、その衝撃は計り知れないだろう。

ヒロインクライシス・クライシスアクトより引用。

コロナ「ヒロイン同士で『鬼ごっこ』とか、すごく見てみたいの!」

「鬼ごっこ……?」

「どういうこと……?」

「そんな遊びをする年でもないんだがね……」

クライシスアクト

ヒロインは、いくつかのクライシスアクトを所持している。
ヒロインが特定の状況下に立たされた時、クライシスアクトをの使用を宣言することによって、心の無垢さを失い変わりに特殊な力を得ることが出来る。
今回の場合、リオンと少女のセックスを目の当たりにする事によって、3人のヒロインが心の無垢さを失い、代わりにCPを得た事になる。

クライシスアクトは1セッション中に7回まで宣言することが出来る。
心や体の調教が進めば進むほど、より過激なクライシスアクトを使用出来る様になり、その分CPも多く得られる様になる。
ただし、その分心身の汚染も速く進む事になるが。

「嫌な予感しかしないよー。帰りたいー」

眼前に繰り広げられる痴態に顔を赤らめながら、らうた以外の少女達は不満と疑問の意を口にする。
らうたはその間、少女とリオンの体液で濡れた結合部から目を離せないでいた。

コロナ「みんなには、これから配る『キーワード』を、一人一つずつ所持してもらうわ。
自分以外の誰かをタッチしてから、『キーワード』を言い当てたら一抜け。解放してあげる。
その代わり、間違った『キーワード』を言ってしまったら脱落、罰ゲーム。もちろん、他人に自分の『キーワード』を言い当てられても脱落だから♥」

コロナ「そして、あなた達の中から鬼を一人決めるわ。
タイムリミットに達した時、鬼がゲームから抜けていない限り、最後まで残った人は全員脱落、罰ゲーム。
鬼が抜けていれば残った人は許してあげる」

CP

「クライシスポイント」の略。
ヒロインが窮地に陥る度に得られる。
「クライシスアビリティ」、いわゆる必殺技を放つために使用される。

コロナが話終えると、少女達の脳内にキーワードが浮かぶ。

で、キーワードは、あなた方それぞれの中の人が使っているハンドルネームです。

SP

「セクシャルポイント」の略。
そのキャラクターがどれだけ心の無垢さを失ったかを示す値。
『胸』『腰』『尻』『口』『痛』『心』の6箇所にそれぞれ蓄積され、単純にSPと言った場合、全ての箇所の合計を求める。
上昇すればするほど快楽に堕ちやすくなり、戦闘不能に陥った際に二度と立ち上がれなくなる可能性が高くなる。

なん……ですって……?

なるほど……こういうシナリオだったか。

こ、うきたかー……

な、なんてこと!?

コロナの話はまだ続く。

コロナ「鬼のキーワードは『克曇満』。頭の中に『克曇満』って浮かんだ子はご愁傷様。くすくす。あなたが鬼よ」

キーワード

5人のヒロインには、5つのキーワードが割り当てられた。
・克曇満
・めいす
・おれつえー
・こんにゃく
・名無しドッター
この内、『克曇満』は鬼である。
他にもキーワードは存在するらしいが、この5人のヒロインには関係の無い事だ。

「あ……(頭の中に……なにか……これがキーワード?)」

「(視線を戻して)……はっ、鬼ごっこ、キーワード……? 頭のなかに、何か……?」

少女達がルールを理解すると、コロナは満足気に微笑む。
シャロンがコロナを睨みつけた。

ちょっと待ちなさいよ、私が鬼ですって!? こいつ、ご愁傷様って言ったけど、鬼の役目ってなんだっけ……?
3日目終了時まで「脱落」させられなきゃいいんでしょ? 簡単じゃない、何もしなければいいんだもの。

「舞台はこの、夢の世界か……?身動きが出来ないのでは、鬼ごっこなんかできないと思うのだが……?」

コロナ「舞台は現実で、よ。ここには私達しか居なくて面白くないじゃない。
ゲーム時間はこれから3日間。タイムリミットは3回目の0時よ。
くすくすくす。楽しんでね……♥」

コロナが背を向け、笑いながら去っていくと、周囲の景色が暗くなって行く。
周りのヒロイン達も、馬頭に犯される少女も、自分以外の全てが漆黒の海に沈んでいくと……

ここで夢は終わり、あなた達は目覚めます。。

「はっ……!なんだぁ、夢かぁー」

「ふはっ!」

「うむ……む……」

「……っ」

「夢……?なのはわかってたけど、何よあの子、名前が知れてるとか……!
この街で一番有名なのは、私なんだから!」

目覚めた際のリアクションはそれぞれ独特だ。
秋恵は静かに目を覚まし、ムニサは飛び起きる。
シャロンは目覚めはしたもののまだ眠そうで、よしのは飛び起きた途端に変身し、魔物に備える。らうたは起きた途端怒りだした。

夢の中で周囲に居た顔と、その簡単な素性は、キーワードと同様におぼろげな記憶として残りました。
そして、全員おなかに違和感を覚えます……

「ふぇ……?」

「生理……いやまだ早いなあ」

「うぐ……腹に違和感があるな……ふー……」

「うう……これは一体?」

「むむ、昨日食べ過ぎたかしら……?」

子宮の中に何か仕込まれたようです。これが、罰ゲームの現況であり、参加者を監視する装置のようですね。

それでは、ここで総合オープニングを終わります。 以下が鬼ごっこに関するルールのまとめです。

「鬼ごっこ」のルールは以下のとおり。
・参加者はキーワードとして、現実のハンドルネームと同じ言葉を持っている
・相手にタッチして、相手のキーワードを当てると、自分は「解放」される
・別の誰かにキーワードを当てられると「脱落」、罰ゲームを受ける
・間違ったキーワードを提示してしまった際にも「脱落」
・タイムリミットまで残っていた場合、「鬼」も生存していれば罰ゲーム。「鬼」が「脱落」していれば解放
・鬼はタイムリミットまで残れば(他者の「脱落」にかかわらず)「解放」
・ゲーム時間はこれからおよそ3日間。3回目の0時がタイムリミット

なるほど!

これは……うーむ。全員無事で終えるは難しいか……?

全員助かるギミックはあるので、探してみてください。

私は魔族以外と戦うつもりはありません。必ずあの魔族を倒してみせます!

キーワードを間違ってもダメ……むう、あてずっぽうもダメということか……

タッチっていうのは、相手の装備や服にタッチでもOKなのかしら?

衣装や武器もOKです。地面と空気、乗り物以外を挟んでいなければってくらいの曖昧なものですね。
タッチ部分は、基本的子供がやる鬼ごっこと同じとおもって頂ければ。

なるほど、盾ではタッチは防げないということね……

GMさん、私からも質問なのですけれど……
タッチせずにキーワードを言った場合は罰ゲームになるのでしょうか?

罰ゲームはないですが、あたっていても解放されません

なるほど、わかりました。ありがとうございます。

私も質問ー。
下腹部の違和感はどんな感触のものなのかな?機械っぽいとか生肉っぽいとか……

何かある。くらいのものですが、肉の様な物が中に入ってる感触がします。

日常生活に差し支えは無さそうだな。

本当に違和感ぐらいなんだねー。

あと、処女膜は破らずに入ってるので、処女のクライシスアクトはまだ使えますよ。

処女のクライシスアクト

《純潔の証》
《耳年増》
の事を指す。いずれも処女の時にしか使えない。

す、すごく安心した!

どうにか摘出できれば良いんですけど……

個別オープニング

では、各キャラクターのオープニングに入りましょう。
またIV順でシャロンから行きます。

わかった。宜しく頼む。

1日目、朝。
平日ですが、緊急時でもあります。こういう時、シャロンは学校に行く子ですか?

ああ。いつも、依頼や仕事は学校が終わってから受け付けている。
休まず学校に向かうよ。

あ、出かける前に『鬼ごっこ』について調べることはできるか?

個別のオープニングはお昼までにかけて何をしていたかを描写することになります。
いまから調べる場合は、お昼までかかってしまいますね。

むっ……では、他のヒロインも来るだろうし、学校に向かう方がが得策だと考えられるな。
学校へ向かうことにする。

「……昨日の妙な夢について調べたいのはやまやまだが
……他のヒロインも居る、学校で情報を集めた方が賢明か」

シャロンは事務所を後にし、通い慣れた道を通って学校へ向かう。
天気は快晴で、昨日の夢がまるで無かったかのような錯覚に陥る。
悪い夢を見たかの様な……実際に夢であったことは間違い無いのだが。

シャロンの住まい

シャロンは自分の事務所を構えており、そこで一人暮らしをしている。
事務所内は整頓されており、パソコンや資料などが揃えられている。

通学路を歩いていると、学校に行く途中、警察がバリケードを作っているのが見えます。
建物と建物の間を封鎖するような感じですね。いわゆる路地裏を通せんぼしています。

通学路の途中で、快晴の空模様に似合わない物々しい空気が伝わってきた。
警察が路地を封鎖している。どうやら路地裏で何かの事件が起こっているらしい。
先ほどまでの気分が一瞬で台無しになったことに軽いめまいを感じながら、シャロンは手近に居た警察官に話しかける。

「こちらで……何か検問でも?
路地裏を封鎖するとは……妙ですね」

警察「民間人の子供にに話すような内容じゃあない。ささ、学校に行きな」

警察官は妙な表情をしながら、シャロンを追い払うような仕草をする。
シャロンは男の階級章を確認し、小さくため息をついた。

「巡査か……俺は、有事の際には警察の方々と協力するよう要請されている者です。
すみませんが、警部以上の方を呼んで頂けませんか?」

警察とのコネクション

シャロンは警察とのコネクションを持っている。
かなりの信頼を得ている様だ。

若干いらついた仕草で、警察官はシャロンを睨みつけた
「何を言ってるんだ、君は。さっさと……」と言いかけたところで、後ろから別の警察官が現れる。

偉い人が来て「この子はいいんだ」と若い警官をどけました。
立場は警部といったところでしょうか。恰幅のいい男がシャロンに説明をします。

「どうも……こちらで何を?」

警部「なに、ヒロイン絡みの事件だよ。
……ヒロインが一人、廃人同然になっちまった。かわいそうにな」

警部の男は路地裏に視線を移動させる。
シャロンが耳をすますと「ぁー、ぁー……」と呻き声とも喘ぎ声ともとれる声が聞こえてくる。

「……顔を見ることはできますか?」

警部「知り合いだったらショックじゃないかね?」

警部は気を使ったふりをするが、シャロンが有能な探偵だと知っている。
シャロンに現場を見せたい様子が語気から伝わってくる。
少女の喘ぎ声に若干顔が上気していくのを感じつつ、シャロンは声の元へと近づいていく。

「大丈夫……現場を見せてください」

シャロンはその顔に見覚えがあります。夢の中で鬼ごっこに巻き込まれた一人ですね。

脱落した少女

昨晩の夢の中で、リオンに犯されていた少女とは別人のようだ。

探偵の脳は、昨夜の夢の登場人物をしっかりと記憶していた。
シャロンの後ろに立っていた彼女は、夢の中では怯えた様な表情をしていた。

「……っ。これは……」

怯えた顔は、すっかり恍惚の表情へとすり替わっていた。
舌を突き出し、涎を垂らすその表情は、とてもではないが昨日の彼女と同一人物とは思えない。

腰を浮かし、断続的に痙攣を繰り返している様子を見ると、まだ絶頂し続けている様だ。
恐らく以前は綺麗だったであろう股間は、ひくひくと淫靡に蠢き陰液を垂らし続けている。
何かがそこから出て行ったのように広がってしまっており、シャロンは顔を真赤にしながら桃色の秘肉を観察した。

「……あ、ぅ……み、見覚えがあります……」

警部「そうか! ……あ、いや、すまない。それで、この子はどういった事件に?」

「……鬼ごっこ」

「いえ……忘れてください……ですが近いうちに……俺が解決します……必ず」

言葉を発してから、この男に言っても無駄だということに気付いた。
ゲームの性質上、他のヒロインに頼る事も危険を伴う。
シャロンは、この戦いが思った以上に難儀で孤独だという事実を再認識した。

警部「……そうか。我々ではヒロイン達の事件には手出しできないからな。悔しいが、よろしく頼む」

「ええ……任せてください、武衣栄のシャーロック これくらい解決してみせます。
あいつのためにも……」

警部「頼んだよ。手伝えることがあったら頼ってくれたまえ」

魔物が出現するようになったのが2年前。それまで警察は治安維持装置として立派にその機能を全うしていた。
それらが現れる様になってから、年端も行かない少女達が新たな治安維持装置として出張ってきた。
守るべき対象に守られるというのは一体どういった気分だろうか、とシャロンは考えながら警官に背を向け、日常へと戻っていく。

2年前

天界と魔界の抗争が始まったのは今から2年前。
発端は神様と悪魔の王様の口喧嘩らしい。

……と言ったところで、シーン終了です。

もう鬼ごっこがはじまっちゃったよ!

うむぅ……何も情報を得られなかった……
逃したか……もうちょっと調べておけばよかったか。

罰ゲームを受けるとああなる。ってことはよくわかったわね。
罰ゲームってレベルじゃないように思えるけど。

敵は夢魔だけじゃなくて、私達以外のヒロインが襲い掛かってくるなんてこともありそうですね……

おっと、それは予想してなかったな……

ははは、まさかー……まさかね……

案外、間違えて罰ゲームなっちゃったのかもね……

さて、次は秋恵ですね。
秋恵もまずは学校ですか?

うん、不安だけど学校にいくね。

秋恵の住まい

秋恵は両親と暮らしている。
門限は厳し目の様だ。

「うう、どうしよう……。こんな事になっちゃって……」

心なしか顔色が優れない。足取りも同世代の子供に比べると遅いように感じられる。
昨晩の悪夢は、少女の心に鋭い切り傷を作っていった様だ。

「ふぇ……そこの電柱の影とか……ゴミ箱の中とか……大丈夫かな。
いきなりタッチされたりしないかなぁ……」

幼い心に付けられた傷は、傷跡となり大人になっても残り続ける。
秋恵は周囲を警戒しながら、慎重に通学路を歩いて行く。

特に何が起こるわけでもなく、普通に学校に到着することが出来ました。

「学校……ついちゃった。あうぅ、そういえば学校にもヒロインの人は一杯居るんだった……
ああ、襲われたらどうしよう……」

相当怖がりな様ですね。

気が強いわけでもないし……何より小学生なんだよ!

では、秋恵が怯えているにも関わらず、事態に進展はなくお昼の給食の時間になります。

現在時刻は正午を15分ほど回った頃。
午前中を無事に過ごした秋恵は、段々と普段の調子を取り戻してきた。
子供心は傷つきやいが、治癒も早いようだ。

「いただきます!」

「おなかすいたー」「今日はカレーだー!」「牛乳どっちが早く飲めるかしょーぶなー!」
ワイワイと学友たちは楽しそうに食事していますね。

秋恵が調子を取り戻すと共に、彼女から見た周囲の景色も段々と色を取り戻していく。
気付くと秋恵は、普段通りの光景の中に居た。
口の周りにカレーを付けながら、元気よく頬張っていく。

「(あはは、そうだよね。正義の魔法少女なんだし、襲ったりするわけないよね!)
もぐもぐ、カレーおいしいね~」

しかし秋恵はまだ幼すぎて知らない。
そう、危険は常に、忘れた頃にやってくる。

給食を食べていると……ずくん!っとおなかの違和感が大きくなります。

「んっ……!?」

へその下あたりが強く疼く。秋恵は未知の感覚に身悶えした。
しかし、知識として知らずとも、体はその感覚の正体を知っているようだ。
子宮の何者かに対して、少女の股間は正しい反応を返す。

少し熱っぽいかもしれません。
おなかの中からじんわり温かいものが広がって、自然と股の部分が濡れてきます。

「んぇ……、あれ……? (おもらし……しちゃった?)」

さて、判定ではないのですが、ダイスを一つを振ってみてください。

秋恵:要素不明

=5

「はぁ……はぁ……」

強い動悸が秋恵を襲う。

ダイスロールの結果、現状これ以上なにかが起きるということはないようです。
我慢していれば、昼休みが終わるころには疼きも落ち着きます。

女の子の友人が秋恵の異変を察知し、心配そうに近寄ってきた。
一見すると熱があるかの様に見えるその態度に、友人が心配するのは当然の結果と言える。

女友達「秋恵ちゃん……大丈夫? なんか、苦しそうだけど……」

「う、ううん、なんでもないよぉ……大丈夫だよ」

顔を紅潮させ、必死に秋恵は答える。
が、意識は下腹部に集中しており、目は虚ろ。
そして腹を抑えて悶えている態度は、友人の目には病気としか映らなかった。

「大丈夫じゃ……ないよね。保健室行く?」

腋の下から肩を通し、肩を貸してくれる友人。
しかし不運なことに、子宮の衝撃で過敏になっている乳首を、友人の腕が擦り上げてしまう。
軽い電撃の様な衝撃が乳首から子宮、子宮から脳へと駆け巡った。

「ひぁんっ!」

秋恵の甘く透き通った声が、教室中に響き渡った。
第二次性徴を迎えていない様な男子生徒でさえ、男を誘うその声に若干の興奮を覚えたようだ。
しかし、その感情をどのように表現していいのか彼らにはわからず、ただ茶化すことしか出来ない。

男子生徒「ひぁん! だってー!」「ひあん!」「ひあー!」
女友達「やめなよ、男子!!秋恵ちゃんは体の調子が悪いんだよ?さ、行こう、秋恵ちゃん」

秋恵、クライシスアクト発生

倉田秋恵、《視姦の檻》を宣言。
CP 2→3
SP 2→3
胸0 腰0 尻0 口0 痛0 心2→3

あなたが陵辱される様子を、人の目が、カメラアイが、じっくりと嬲るように見ている。あなたが感じるのは、己の肌が衆目に晒される事への忌避か、それとも見られる事への興奮なのか…………さあ、どちらだろう。

ヒロインクライシス・クライシスアクトより引用。

「う、うん、ありがとう……」

秋恵は友人の肩を借り、保健室へと向かう。体の異変は何かの病気だと疑わない。
決して犯されないはずの純心に、魔族の手が少しずつ忍び寄って行くのであった……

こうして、秋恵の昼休みは過ぎていくのでした。
以上で秋恵のオープニングシーンを終了しますね。

あうぅ、すっごい恥ずかしかったよぉ……
なんで急に、子宮の魔物が動き出したんだろう?

タイムリミットを迎えなくとも、子宮の中の魔物は何かのアクションを起こしてくるってことね……

厄介な魔物ですね……
戦闘の邪魔になる可能性があるのが怖いです。

途中で妙なダイスロールがあったのも気になる。

そうだな……判定だったのか、蓄積値だったのか……

判定と蓄積値

「ダイスの出目が一定値以上であった場合、何かが起きる」といったダイスロールを「判定」
「ダイスの出目の数だけ、何らかのパラメータが溜まる」といったダイスロールを「蓄積値」
と呼ぶこととする。

それでは次に行きましょう。
よしの、準備は出来てますか?

が、がんばります!

よしのも学校に行きますか?
それともカルテルに顔を出しますか?

うーん……カルテルに携帯で簡単に報告しつつ、学校へ行く事にします。
魔物の殲滅は至上命題ですが、学生は学業が本分ですからね。

よしのは家を出た。やはり天気は快晴だ。
朗らかな陽気の朝、まず魔族の話題を出さなければならないことに落胆しながら、電話をかける。

カルテルに電話をかけると、彼女の上司が応対した。
よしのは昨日見た夢の話を、出来るだけ詳細に伝えた。

カルテル上司「わかった。こちらでも調べてみる」

「その魔族は、3日が期限だと言っていました。できるだけ早くお願いします」

「了解した」

スマートフォンを耳から離し、通話終了のボタンをタップする。
小さくため息をつくと、意を決したかのような足取りで学校に向かう。
人通りの多い道を進む。よしのはこの道が好きだった。
幼い頃から病弱だったよしのにとって、学校や人混みは常にテーマパークなのだ。

(まずは学校に行って、他のヒロインと連絡を取る必要がありますね。
最悪、このままでは疑心暗鬼のまま同士討ちになってしまいます……)

それでは、よしのが登校していると、人ごみの中で肩をつかまれます

「え……?」

力強く肩を掴まれ、制服が歪む。
掴まれた感触から、それがよしのにあまり縁のない存在であることがわかる。

「『未定』………………はずれか」

未定

女主人公RPG制作ブログの作者。
RAINBOW BLADE、守護騎士イスナ等のゲームを発表している。
今回のセッションのプレイヤーではない。

「!?」

よしのは咄嗟に振り返り、肩の手を振り払って距離を取る。
見ると、安っぽく派手な格好をした20代くらいの男がこちらを見てニヤニヤと下卑た笑いを浮かべている。
生理的嫌悪感を隠し切れない様子で、よしのはその男を睨みつけた。

「(男の……方? ヒロインではない?)」

男「あー、安心していいぜ。挑戦できるのは1日1回だから」

「どういう事です? ……なにかのゲームですか?」

自分が参加者だということを隠しながら、よしのは問いただす。
しかし、、突然の出来事に対する困惑と恐怖を隠し切れない。
男はよしのが驚いている様を愉快そうに眺めながら、醜い笑いを更に大きくして語り始めた。

男「君が参加者だってことは知ってるぜ。へへ、上玉じゃん。
ああ、俺?俺はコロナさんに頼まれた、引っ掻き回し役。顔とキーワードが掲載されたリストだけは貰ったんだよね」

「引っ掻き回し役……!?」

「あ、引っ掻き回し役は俺だけじゃない。結構な人数がこの街にばらまかれてるよ。
何人いるか気になる?教えないけどねー」

よしのは男の態度に苛立ちを隠せなくなってきていた。
睨みつける様な目つきで質問を続ける。

「くっ……もし貴方がキーワードを当てた場合は、ヒロインはどうなるんですか?」

「もちろん罰ゲームだよ。当たったら俺はご褒美もらえるし、張り切っちゃうなー!」

(ヒロインや魔族以外にも注意を払わなければいけないという事ですか……)

「怒らせちゃったみたいだから、一個情報あげるよ。
その腹の中の『卵』、たまに疼くことあるらしいんだよね。で、それを解消するには、精液が一番いいの。
腹の中に精液が残ってればさー、疼くこともないから、今からホテルいっとかない?」

あまりに軽薄な男の言葉に、よしのは苛立ちを超え激しい嫌悪感を抱いた。
しかし同時に、エージェント候補生としての使命感が、よしのの頭を急激に冷やしていく。
しばらく考えこみ、よしのは能面のような表情で口を開いた。

「……そうですね、でも私学校に行く途中なんです。休みがちなので出席日数も危なくって……
でも、我慢できなくなったらお願いするかもしれません。
よろしければ連絡先を交換しませんか?」

「おっ、話がわかるぅー。じゃ、コレ持って行ってよ!」

最後まで不遜な態度で男は名刺を渡してきた。
男の持ち物というだけで込み上げてくる嫌悪感を噛み殺して、よしのはそれを受け取る。

「ありがとうございます」

最早一刻も早くこの男から遠ざかりたかった。
よしのは男に背を向け、周囲を警戒しつつその場から離れた。
男が何か言っていた様な気がするが、それは最早よしのの耳には届かなかった。

名刺には「肉便器一つで便利屋一人駆けつけます。魔族:メガロ」と書いてあります。

メガロ

チャラい人間の男に擬態していたようだ。

気持ちいいこと大好きなので、女をはべらせたいが、雑魚なのでヒロインには負ける。でもヒロインをひーひー言わせたい。
痛いこと大嫌いなので、安全に暮らしたいが、雑魚なので魔族に出会うと負ける。でも味方になれば怖くない。だから別の魔族にへりくだる。
そんな生き汚いゲス。

「くっ! 魔族だと判っていれば……!」

振り返り男の影を探すが、その頃には既に人混みに紛れ見つけることが出来ない。
不甲斐ない、といった気持ちが胸の中に溢れてくる。

「いえ……どの道私一人では難しいですね」

よしのは諦めて学校に向かった。人混みを出来るだけ避けて。
先ほどまで魅力的に見えた人混みが、今では伏魔殿の様に感じられた。

こんなところで、よしののオープニングシーンを終了します。

魔族を取り逃がしました……うぅ、悔しいです。

なるほど、ヒロイン以外にも敵が存在するのか……

ヒロイン全員が協力すれば、あっさり逃げ切れると思ったけど……
それを抑止する装置もしっかり用意されてるんだねー。

次はムニサのオープニングです。

はいよー。

まず、自宅に居る状態から始めましょう。ムニサは朝はどうしてますか?

学校に行く前は、大体ネットサーフィンをしてるよー。
そしていっつも遅刻ギリギリになるんだよね…

それでは、ネットサーフィンをしていると、ふとMG速報というのが目に入ります。

昨日の夢で聞いたキーワードを、検索サイトに入力していく。
検索結果の大半が関係のないものであったが、一つ、気になるサイトを発見する。

「なんとか速報って……なんだったかな」

2ちゃんねるのような掲示板群の形をしている、町BBSですね。

まちBBS

2ちゃんねる形式の外部掲示板。
それぞれの地域の話題に特化した匿名掲示板で、かつては2ちゃんねるの一コンテンツだったが、様々な理由から分離した。

「そうそう、前見た時はゴスロリ祭りだったんだっけー?」

そこの中に、【あの子は】鬼ごっこ?part1【なんて言葉?】というスレッドが立ってます

「鬼ごっこ……これかな」

不穏なタイトルのリンクをクリックすると、欲望に塗れた書き込みがムニサの目に飛び込んできた。
書き込みの大半は見るに耐えない様な下品なものばかりであったが、数件、トリップの付いた目立つ書き込みがある。
そこには、鬼ごっこに関するルールのまとめと、昨日の夢では聞いた覚えのない追加ルールが書き込まれていた。

トリップ

2ちゃんねるなどの掲示板で、個人を識別するために表示される文字列。
名前入力欄に名前を書き込む際、名前の後に続けて「#任意の文字列」を入力することによって暗号化された文字列が表示される。

「なんか昨日言ってなかったことがあるぞ……本当なのかな」

「定員3名。この暗号が示す場所にたどり着いた人。先着で『引っ掻き回し役』になれます。」
と、トリップ付の発言があり、30分もしないうちに、「定員決まりました。」と書き込みがありました。

また、「引っ掻き回し役の皆さんには、ヒロイン達の魔法を無効化する魔法をかけます。」
「キーワードを当てられれば、参加ヒロイン達と同様にヒロインを脱落させらます。」
「脱落したヒロインは無防備に! 皆さんの好きなようにして貰って結構です。」と書かれています。

「魔法少女以外に……3人。魔法も無効……
女の子以外にタッチされるなんて嫌だよー」

ムニサは身震いした。ただでさえ敵は多いのに、更に引っ掻き回しなどという面倒な敵が追加された。
それに、可愛いヒロイン達に敗北するならまだ良い。男たちに敗北などしたら、罰ゲームも含め何をされるかわかったものではない。

比較的安全な状況でヒロインを犯せる状況なので、結構な倍率で殺到した様です。
募集の書き込みがあった後に、50ほどのレスが付いてました。

更にその後には「明日の朝、第二次の募集をかけます。お楽しみに!」と書かれています。

「まだ増えるのか……面倒くさいなぁ。
明日の朝、私から募集に応募して情報を得るのも手かな……考えておこう」

情報収集に夢中になるムニサ。
ふと時計を見ると、既に出発しなければいけない時刻を大幅に過ぎていた。

「あー! 遅刻するー! 早く行かなきゃ」

学校に行ったって、何も、誰も戻ってこない。
いつまでも過去に拘ってはいけないということは……わかっているよ。でも……考えたくない。これからのことなんて……

勉強道具をまとめ、ドタバタと家を飛び出していく。
情報と共に様々な懸念や不安が生まれたが、それらは日頃のルーチンワークの中に飲み込まれ消えていった。

掲示板媒介なので情報を出すだけになってしまいましたが
ムニサのオープニングで出す情報はこんな感じです。

引っ掻き回し役は3名かー……うーん、厄介だね。

魔法が効かないんだー。

くっ……厄介ですね。

ぶん殴ればいいのよ、ぶん殴れば。
こんな変態達に容赦する必要はないわ。

それではオープニングのラストはらうたですね。

了解、行くわよ!

らうたは学校にいきますか?
それともアイドル事務所?

私は学校には通ってないわ。情報収集のために町に出ることにする。

らうたの住まい

らうたは安アパートで一人暮らしをしている。
部屋の中は散らかり放題の様だ。

「とりあえず、昨日の夢の事を調べなきゃね。 アイドルなんだから変装して……っと」

らうたは大きめのサングラスをかけた。
変装のつもりだろうが、大して特徴を隠せていない。彼女を知る人が見ればすぐにバレてしまうだろう。
知る人が居ればの話だが。

「今日も……じゃない、『今日は』アイドルの仕事も休みだし、ヒロインが多そうな場所を見に行ってみようかしら……」

平日ということもあり、広い道にも人は少ない。
天気も良く、散歩と考えれば気持ちの良い風景ではあるが、昨日見た夢の内容と腹の違和感がどうしても気にかかる。

「いい天気だけど、どうもお腹の調子がおかしいのよね……
何か悪いもの食べたかしら?」

ヒロインが多そうとなると、学校関連か、カルテルの出張所とかですね。
あるいは、魔族のたまり場になりそうな廃墟廃ビルでしょうか。

先の4人が学校に向かったみたいだし、学校に向かうわ。

「確かあそこの学校、ヒロインが多いのよね……
昨日夢の中で会った面子にも、あの学校に通って居た子が何人か居たような……」

武衣栄学園はこの町で最も大きい学校施設だ。
その分、年頃の少女が多く通学しており、必然的にそこに集まるヒロインの数も多くなる。
らうたが校門を通ると、早速昨日夢の中で見た覚えのある少女がこちらに気付き、近づいてくる。

少女「あなた、昨日鬼ごっこの夢、みた?」

少女は恐る恐るといった態度で聞いてくる。
明らかに警戒しており、らうたの手が届く範囲には近寄らない。
勿論、らうたも同様に警戒しており、お互いの間に緊張した空気が流れる。

「(みたわよ! と言っていいものかしら……? この少女が敵になる可能性もあるわけよね?)」

らうたが何も言わずにいると、少女は切羽詰まったかのように話はじめた。

少女「ねぇ? 違うの? あなたの顔、あの中にいた気がするの! おねがい、答えて!」

「(見られてたなら仕方ないわね…)見たわよ。それで何?」

「(この私ほどのオーラになると、やはり少し見られただけで覚えられちゃうものねぇ。うふふ。
あれ、そういえばサングラスで変装してたはずなのに…なんでバレたのかしら?)」

少女「よかった! あのね、私考えたの! あのルールって、鬼さえ見つければそれで助かるじゃない?
だから、鬼じゃなければ、だれにも狙われないってことだと思うのよ!」

少女は至極当然な話をするが、らうたの理解力は低い。

「(ん……? そうなのかな……?
鬼が脱落すると、えーと、えーと……?)」

つまり、鬼は狙われる……? そりゃそうよね、どうして気付かなかったの、私……!
ど、どうすればいいの!? 家に引きこもる? ダメ、こいつらはヒロインだわ。家の扉や窓なんて簡単に突破される……

少女「だから、信じてもらえるかわからないけど、私は自分のキーワード教えるわ!
そうしたら、私は鬼じゃないってわかるから! だから、私を狙ったりしないで! ね!?」

「よ、よくわからないけど……、いいわ、聞いてあげる」

……この子、私を信用している? 「鬼ごっこ」の参加者って皆女の子よね……当然、ヒロイン同士で争い事なんて避けるに決まってる。ってことは、やっぱり何もしなきゃ自動的にゲームクリアーじゃない?
いや、よく考えなさい、私。時間切れ間際になれば、こいつらは当然焦って解決法を探す。そうしたらやはり私は「脱落」させられる。当然よ。
人間なんてそんなもの。私も芸能界でたっぷり学んだはずでしょ? ぬるい決着なんて訪れない。私が助かるためには、つまり……

少女「私のキーワードは『未定』よ! 『克曇満』じゃないわ!」

少女は自らのキーワードを提示した。途端、少女の様子が変化する。
目線が左右に揺れ、がくがくと痙攣しはじめた。

「なるほど、『未定』……ね。って、な、なに、どうしたの?」

『未定』の少女「ぐ、ぐぐ……あふぁ!」

『未定』の少女の股間から、何かが覗いている。
それは蛸の足の様な、蛞蝓の体の様な、ぬらぬらと粘液で濡れた触手であった。
触手は胎動するかのように動き、彼女に出産を促す。

「ひっ…な、何、これ…!?」

『未定』の少女「ぃ……嫌ぁ……あ、あ、あふっ!!」

膝をガクガクと痙攣させ、少女は仰向けに倒れる。
手足をつっぱらせ悶える姿を見ると、どうやら性的に絶頂している様だ。
その間にも触手はどんどんと彼女の股間から這い出してくる。

「た、助けないと…! でも…!」

らうたは彼女の股間から目が離せない。
少女の陰裂は大きく広げられており、中から触手が次々に滑り出てくる。
触手の凹凸によって膣壁は擦り上げられ、触手の出っ張りが排出されるたびに少女の体は跳ね上がる。
そして、排出された触手は宿主の体に絡みつく。胸に、手足に、肛門に性的刺激を与え、少女を絶頂の檻から逃さない。

そして、参加者全員に声が聞こえます。
コロナ「ごめんなさい。自分で自分のキーワードばらすのも駄目ね。これってズルだってさっき気づいたの。くすくす」

「(えっ!)」

「な、なんだー? 頭のなかに声が……」

「これ、昨日のヤな奴の声……!? それに、目の前のこの子……お腹から触手が……!
朝からお腹が重いのはひょっとして、私のお腹にもこれが……!?」

今まで味わったことのない恐怖感に、らうたは後ずさる。
全身を愛撫され絶頂を繰り返している少女を前に、自分の近い未来の姿を重ねてしまう。
自分が犯されている姿を想像すると、恐怖以外に妙な感情が湧き上がるのをらうたは確かに感じていた。

コロナ「さてさて、学校近辺のヒロインたち。魔物が生まれちゃったわよ。片づけなくていいの?」

魔物周辺の状況

現在時刻は13時前後。
丁度学園は昼休みの様で、門の周辺に人気は少ない。
また魔物周辺に結界が張られており、一般人に戦闘が気づかれる事は無いだろう。

「はっ…! み、見てる場合じゃない!
チャンスよ、らうた。変身して華麗にぶっ倒して人気を得るんだから!」

「魔族!? 気配を感じる!」

「魔族に進言されるまでもない。シャロン・ホークス…魔物退治を承る。」

「魔族の気配……! 全て殲滅します!」

「商店街をぶらぶらしてたらお昼になっちゃったよ。完全に遅刻だねー。
……あれ、あそこに見えてるのって魔族じゃない?」

5人の魔法少女が魔物退治に向かう。
触手の魔物は身に降り注ぐ敵意を感じとり、戦闘態勢をとった。


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